2014年9月15日月曜日

セブでの活動1日目(2)

通信の関係で更新が遅くなってしまいましたが、913日の活動の様子の続きです。ジェニファーさん宅を訪れたのちに、もう一軒、DAREDEMO HEROが支援している児童のご家庭に訪問しました。

訪れていたタランバンという地域は富裕層が多く、あちこちに豪華な大きい家が並んでいたりするのですが、そうした大きな家が集まったあるブロックに高圧電線の鉄塔がありました。訪問したご家庭はその鉄塔の下の敷地で暮らしていました。訪問した家庭以外にも2件家が見られました。




高圧電線の鉄塔の下なので電磁波の影響があるのでしょうか?それが原因かは定かではありませんが、敷地内で飼っていた犬がすでに2匹亡くなっているそうです。このご家庭の中には電化製品もあり、電気が通っているようでした。その証拠に、デジタルの電気メーターがありました。(これはその鉄塔の下の敷地の地主と交渉してつなげてもらったそうですが、地主は住民に対して敷地から出ていけと言っているそうです。矛盾していると思いませんか?)








この敷地にもトイレと水道がありました。トイレは写真のように屋根付き。床がコンクリートであるので、下にはタンクが埋まっているのだと思いました。水道もおそらく引いているのだと思いますが、ここは時間がなくてあまりインタビューができませんでした。




その後、場所を移動し、車で山岳地帯の貧困地域に向かいました。貧困地域へ「チャンポラード」というチョコレートのお粥をフィーディング(配食)しに行くためです。下の鍋の中の茶色いものがチャンポラードです。


その場所へ向かう途中、道は舗装されているところもあれば凹凸が激しいところもありました。また、雨が降り出したことも重なり、目的地手前で車がスリップし、登れなくなってしまいました。そこからは歩いて目的地に向かいました。左下の写真は車がスリップして断念している様子です。







この地域は車で15分以上登ったところにあるので、学校に行くのももちろん、仕事に行くときも移動がとても大変なように感じました。しかし、この地域にはバスケットコートがある大きな体育館もあり、子供たちとバスケをして楽しみました。その間、子供たちにフィーディングも行われていました。



また場所を移動し、次は少し山を下ったところまで車で向かいました。その地域にはまだ支援している児童はいないのですが、遊具施設を寄贈したこともあってDAREDEMO HEROとつながりがあるようでした。その地域の真ん中の広場には、火災非難所として仮設住居のテントが立てられており、そこに住むエンリコさんにインタビューをしました。


前回の投稿でも書いたように、フィリピンでは不法に住んでいる地域でも二年間そこに住み続けると自動的にその人の私有地になります。不法に人が住んでいる土地の地主は二年間が経過する前にそこに住む人の家を焼く払うことで、そこの土地に住めなくしてしまいます。エンリコさんは上記の理由によって家を焼き払われてしまったので、現在は火災避難所の仮設住宅のテントに住んでいます。

エンリコさんは子供を三人持つ五人家族で暮らしています。月収は一か月6000ペソで主な支出は食事だそうです。今エンリコさんが暮らしている仮設住宅には電気が通っているのですが、政府が援助してくれるため、電気代は0ペソでした。

トイレはその周辺地域で一つを共同で使用しているらしいので10家族以上の人々がたった一つのトイレを共同で使用していることになります。(トイレの写真は撮れませんでした)

フィーディングの様子

雨季に特別何か問題はないかを尋ねたところ、収入の面にあるという答えが返ってきました。どのような仕事をしているのかを直接聞くことはできませんでしたが。そこの地域では皆雨季になると他の季節よりも収入を得ることが難しくなってしまうようです。
最後に、バイオトイレを購入したいかどうかを尋ねたところ、欲しいとは言っていましたが、バイオトイレがどのようなものかを理解した上で欲しいと言っているのかは不明です。しかし、トイレというもの自体は必要みたいです。


エンリコさんはあと3か月ほどしたら次の居住区として山奥に移動する計画があるようでした。山奥になればなるほど仕事に向かうまでの距離や機会が遠くなってしまうような気がしますが、暮らしの安全と天秤にかけたときにそうせざるを得ないのでしょう。平地でも住む場所を求めて行きついたところが高圧電線の鉄塔の下という家庭もあったように、住む場所を確保し、生活をしていくには焼き払われることのないような山奥などになってしまうのでしょう。


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