インタビュー内容は月収や支出の構成、家族構成や生活環境についてなど、そしてトイレに関してでした。
まず1人目は5人家族の大黒柱、ロミオさん。
夜のお店のキャッチをしていた所を逆にキャッチしました(笑) 日本語がとても上手であったため、いろいろわかりやすく教えていただきました。インタビュー後に最終的にお店に連れて行かれる可能性もあったわけですが、そんなことはなく、とてもやさしい方でした。
収入は日雇いで日中に15日×一日最低300ペソで計4500ペソ、夜のキャッチの仕事で基本日給の300ペソ+紹介料のチップでいくらかもらうそうです。平均するとだいたい月に7000ペソと言っていました。(ちなみに2014年9月現在、1ペソ=2.4円)
そのうち、家賃で2500ペソがかかり、あとは日によって異なるそうですが、稼いだお金を「電気代」「水代」「食事代」「子供が学校に行く交通費」で小分けにして貯金しているそうです。(実際に月にどのくらいかかっているかは分かりませんでした)
その後、家に関して聞きました。前住んでいた家は広さでは4畳ほどの大きさに、家族5人(ロミオさん夫妻、子供3人)で暮らしていたそうで、寝るときにはロミオは立って寝ることもあったそう。またその家も1つのフロアに5家族が暮らしており、計26人で1つの共同トイレを使うと言っていました。トイレは清潔に保たれており、5家族でローテーションを組んで掃除をするそうです。
今住んでいる家は前よりは広くなり、トイレも自分の家にありました。しかし居住空間はそれほど大きくはなく、畳1~2枚の空間が1階と2階に分かれていました。左の写真は一階の台所で、手前の青いタンクは飲み水用の水が入っています。台所の隣の部屋には、下の写真にあるようなトイレがありました。
別の家庭でのインタビューでもそうでしたが、このトイレの下にセプティックタンクと呼ばれる浄化槽(浄化機能はほとんどありませんが…)があり、汚物はそこにたまっていきます。
やがて容量に限界が来ると、床に穴をあけ、汚物を取り出し、修復するといったことを事前に調べていましたが、その通りのようです。
左の写真はロミオさんの家の二階の様子です。ベッドには子供が寝ておりました。この写真を見て分かるように二段ベッドを置くと残りのスペースがほとんどなくなってしまうくらいとても狭い部屋でした。
日が変わりまして9月11日。この日は二つの家族にインタビューを行いました。この時は、デラサール大学を卒業し、いまは就職前の試験勉強中のKrisetさんとACさんに同伴してもらい、ACさんの住む近所のスラムに行きました。(あとで気付いたのですが、このスラムは10日にインタビューしたロミオさんと同じブロックに位置していました。
一組目はクリスティーさんとブレンダさんです。今回はクリスティーさんの家を見させていただきました。写真中央の女性の右側がクリスティーさん、左側がブレンダさんです。
まずは家族構成について。クリスティーさんは5人の子供を持っており、ブレンダさんは4人の子供を持っているそうです。日本ではこの子供の数は多いと感じますが、フィリピンのスラム街ではこのくらい普通だそうです。収入はクリスティーさんが一か月に約10000ペソ、ブレンダさんは姉から毎月7000ペソを送ってもらいながら暮らしているそうです。
続いて二件目。二件目は同じスラムのエリンダさんにインタビューを行いました。写真の一番右の女性がエリンダさんです。
エリンダさんは5人の子供を持つ7人家族であり、建物の一階の一つの部屋を使って家族全員が暮らしています。収入は日によりますが、一日にだいたい300ペソなので一か月で約9000ペソです。本当であれば一日に400ペソを食事に使わないといけないのですが、それも難しいようです。
まとめると、この地区のトイレの問題は、セプティックタンクが満タンになったときに起こります。修理代が5000ペソもするため、実際のところはどのようにその問題をクリアしているのか。ここが気になります。(聞くのを忘れました…次回に生かします)
初めて、スラムの内部を見ましたが、イメージとここまで違うのかと発見の連続でした。
またこうした状況を整理して、改めて問題点を明らかにしていくことが必要になりそうです。
明日の夕方からはセブに向かいます。セブでもスラムに行く予定なので、万全の準備をしていきたいです。
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