今回の渡航者は幸寺、古橋の2名なのですが、2名ともフィリピンは初めてということもあり、この2日間での散策で気付いたことがたくさんありましたので、紹介したいと思います。
・貧富の差
富の集まるところとそうでないところの差が激しい。この写真を見てもらうとわかるのですが、手前はぼろぼろの民家、奥が高級ホテルの高層ビル。このような光景がマニラ市内では見られます。エリアごとで貧富の差が散見されます。
ロビンソンという、日本でいうイオンモールのような大型スーパーがあるのですが、その中でも機会の格差が見られました。メーカーやチェーン店のような大きな店が入る中で、人が入らないような、ほぼ露店商と同じような小さなお店も中にはあり、そういったお店は人のネットワークを駆使して、客引きをすることで成り立っているように感じました。スーパーの中には観光地でよく見るようなガイドもおり、客が目的としている店へ連れて行くと同時に自分のやっているお店を紹介するということがありました。小さい店でも大きい店でも扱っている商品が重複していることが多く、それでは差別化は図れないなとも思いましたが、少しでも足を運んでもらえるように「客引きの質」が肝心なようです。
ロビンソンはなかなか大きなスーパーなので、どんな店がどこにあるのかに迷っていた僕たちにとってはとても助かったのですが、やはり、どこにいっても客引きやガイドの不必要な勧誘を断るのには精神的に疲弊するところがあります。日本人は特に放っておかれないので、インドなどに比べると客引きのしつこさはそうでもないのですが、夜などは割と声を掛けられ、対応するのも面倒です。
・電線、電柱
日本と同じように、電柱が並び、電線が街中に貼り巡らされているですが、ひどいところはこのような感じです。他の国でも見られる光景ですが、特徴的なのは、監視カメラがあったところです。
街中には割と監視カメラが点在しているので、犯罪の抑止力になっていることがうかがえます。(ダミーの監視カメラかもしれないけど…)この写真のような二方向を見られる監視カメラも電化製品を売っているお店でで見られました。
・排水設備
雨季ということもあり、雨は毎日数時間は降っているのですが、街中水たまり、道路のわきには雨水がたまっている状態です。そしてその水もいつのものかわからない、そんな感じなのですが、側溝がほとんどなく、たまに見られたとしても、詰まっている、もしくは壊れていて水が流れない、といったことがうかがえました。洪水が起きやすいのも、このように、水が流れる設備があまり整っていないからではないかと考えます。
雨自体は、想定していたほどではなく、土砂降りはほとんどなく、至って普通の雨量です。
・職業
写真はありませんが、基本的に店員は多過ぎ、役割がない人たちは自然と怠惰になり、それが他の店員にも伝染していく様子が所々で見られます。制服を着ていて、明らかに店員だとわかる人たちが座り込んで、他の店員とたむろっている光景や、働いているように見せかけて何もしていない人たちも見られます。集団の「甘え」が見られます。逆に、しっかり働いていても、店内のBGMに合わせて、接客中にも関わらず、店の中に響くぐらい歌っている店員には驚きました。陽気な性格とは言え、自由すぎます。
しかし、根本的に人口が密集しすぎて職が見つからない人も多いのも確かです。出稼ぎ労働で中東へ斡旋している業者もいくつかみたのですが、この状況を考えると納得します。
・英語とタガログ語が混じるラジオ
空港からホテルに向かう途中のタクシーの中で聞いていたラジオでは、リスナーとDJの会話が聞こえていたのですが、明らかに英語ではない(タガログ語かな?)会話の中で、たまに英語でも話されると思ったら、またタガログ語にスイッチするといったことがありました。
今後、タガログ語も覚えていく必要がありそうです。
・マニラ湾
マニラ湾が市内から近いので行ってみましたが、遊歩道を挟んですぐに海があり、砂浜などは一切なく、日本の埋め立て地に近いような海でした。ゴミはたくさん浮いていて、海水も茶色く濁っているのですが、その中を泳いでいる人もいました。
・信号機
信号はしっかり働いていて、交通も割と整っているようにうかがえました。(信号無視などはたまに見られますが)しかし、歩行者用の信号機がないようなこともあって、渡るときには車の信号機を見て、タイミングを計って道路を渡る必要があります。
・渋滞緩和のためにナンバープレートの下一桁で規制
実態はわかりませんが、平日の交通渋滞を規制するために、車のナンバープレートの下一桁で制限を掛けているそうです。下一桁の1,2の車が月曜日、3,4が火、5,6が水、7,8が木、9,0が金に走れないそうです。もし警察に見つかると罰金が科せられるのだとか。まだ2日しか見ていませんが、車の数は半端ない数です。
ただ、車を規制しても他の交通手段はなんだろうと考えると、乗り合いのジプニーや電車なのでしょうけど…
電車はこの通り、ラッシュ時には切符を買うまでこんな列を作っています。(写真の一番奥が階段で、そこを上ると切符売り場)そもそも、走っている電車も4両編成とかで、キャパオーバーなのは一目瞭然です。駅のプラットホームもとても狭い。車の代替としてはかなり厳しい現状です。
・義援金の募金箱
電車の話につなげてですが、切符売り場には去年フィリピン中部を襲った台風30号(ハイヤン)の義援金の募金箱が設置されていました。この赤い服のおばさんはこの募金箱にお金を入れてもらうようにお願いをしていたのですが、そんなお願いをされなくても、切符を買う人のほとんどがこの募金箱にお金を入れていました。その光景は心に響くものがありました。
(おばさんは実質的に何もしていない状態)
こんな感じの、なんども使いまわすようなタイプの切符でした。
外食をしていると手ごろなものを食べようとするのですが、手ごろでも、そうでなくても、基本的に野菜が少ないです。
よく見るセットメニューはこのような感じで、
盛られたごはん(それほどぱさぱさしていない)、肉、以上!
野菜を積極的に採らないと、栄養バランスが保てません。この日は敢えてサラダを注文しました。
・ストリートチルドレン、ホームレス
ホームレス、ストリートチルドレンは密集して点在しています。ある建物の周辺に集団で身を寄せていたり、写真にあるように、ロハス通りという海岸に沿った大きな道の、遊歩道のほうにも集団で暮らしていることがうかがえました。
・セキュリティー
最後に、大型スーパーに入店する前や電車に乗るために切符を買う前は必ずセキュリティーゲートを通ります。鞄を持っていたら、空けて、中に銃などを隠し持っていないかをチェックされます。こうした取り組みがあることは観光客にとっても少しは安心できるところではあります。
まだまだ気づく点はあると思いますが、明日、明後日は今回の活動の件で協力してくれそうなフィリピンの学生と会う予定になっているので、今からとても楽しみです。
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